2018.02.02
【インタビュー】岸村祥太郎選手 日本野球連盟中国地区連盟のベストナインに選出!
ベストナイン(指名打者)表彰
岸村祥太郎選手が、日本野球連盟中国地区連盟の2017年度ベストナインに指名打者として選出されました。インタビューでは好成績の要因となった選手とコーチの兼任や、チームの特徴にまで話が及びました。
―ご自身初となるベストナイン選出、おめでとうございます。率直な感想をいただけますか?
とにかく嬉しいの一言です。出場試合数が少なくタイトルも意識していなかったので、報告を受けたときは驚きました。
―2017年は得点圏打率(勝負強さの指標。二塁または三塁に走者がいる場合の打率のこと)がチームトップでした。
これは特に嬉しかったですね。コーチとして選手に「得点圏での打点に拘れ」と言い続けていたので、自分が打たないわけにはいかない、という想いがありました。
~選手とコーチの兼任が好成績を生んだ~
―2017年から、選手兼コーチとしての役割を担っています。兼任での難しさはないですか?
指導するからには結果を残さないといけない、という重圧がありますね。また他の選手への指導を行うことで自分の練習時間が少なくなりました。
―練習時間は減ったにも関わらず、2016年よりも良い結果を出すことができたのですね?
選手を指導するなかで、“今まで蓄積してきた技術をどう活かすか”に関し整理できたことが大きいですね。また、練習の質も上がっています。指導する立場ですから下手な失敗はできないので、練習ですら緊張することも。とにかく、打たなかったらあとで何を言われるか分かりませんので(笑)
―これまでの野球人生についても聞かせてください。単刀直入に、苦しかった時期はありましたか?
TBPに入ってから、自分も打てないし、チームも勝てない時期がありました。圧倒的な差での負けが続き、応援してくれている人に申し訳ない気持ちでした。「自分が打てば勝てるだろう」と必死に練習しても勝てない。「一人で頑張ってもダメだ、チーム全体で頑張ろう」と練習しても、やはり勝てない。そこでまた「自分が打てば…」と考える。終わらない負のループにハマっていました。
―それは辛いですね。モチベーションを保つのも難しかったのでは。
野球が好きなので、「野球をやりたくない」という気持ちにはならなかったですね。とにかくガムシャラにプレーしていました。
~大事な場面で結果を出します!もし三振したら、ヤジってくれて構いません(笑)~
―TBPの特徴を教えていただけますか?
正直なところ、個々の力や身体能力は強豪チームより劣っていると思います。TBPの松原監督の“正攻法ではなく、頭を使って戦う”という方針がチーム全体に浸透してきて、徐々に結果が出るようになりました。
―TBPの雰囲気に関して伺います。試合中、ベンチからの声援が他のチームより活気があるのが印象的でした。チームとして意識していることはありますか?
まず、選手間でミスを責めるのは止めよう、と話しています。TBPは強豪チームと比べて選手が限られているので、スタッフも含めチーム全体で選手を褒めることで、調子が悪い選手でも試合で伸び伸びとプレーして最大限の力を発揮してもらう、という意識を持っています。
―岸村さん個人として、“俺のココを見ろ!”というポイントはありますか。
大事な場面で結果を出します!”常石といえば岸村。岸村なら何かやってくれそうだ”と思ってもらえるような、味があるプレーをしたい。もし三振したら、ヤジってくれて構いません(笑)
―最後にメッセージをお願いします。
自分たちは”常石グループ”の名前を背負っていることに誇りと自覚を持っています。そして試合では、応援してくださる皆さんに勇気を与えることができるような結果を出してこそのツネイシブルーパイレーツだと思っています。これからも頑張りますので応援よろしくお願いします。
◇岸村祥太郎(きしむら しょうたろう)
1987年生まれ、30歳。華陵高校から徳山大学を経てTBP入団。常石鉄工所属(常石造船建造部 船装グループへ出向)。身長173センチ、体重82キロ。背番号31。趣味は娘と遊ぶこと。
2017年の成績:得点圏打率6割6分7厘(チーム1位)、打率2割9分2厘、打点5